[トリウムン] (トリウム - Th)
【外見】
トリウムンは銀白色の金属のような体表を持ち、淡い青白い光を放ちます。全体的に柔らかな輝きを持つが、特定の部分が灰色に変色しています。放射性の特性を反映して、体表は微かに光り続けます。
【性格】
彼は穏やかで慎重な性格を持ち、常に自分の周囲に気を配ります。他者の助けを求める声に敏感で、知識欲が旺盛です。新しい技術や知識を学ぶことに対して非常に熱心です。
【特技】
・トリウムサイクル:これはトリウムが核燃料として使用される際に、ウラン-233へと変換されてエネルギーを生成する過程を模しています。この特技により、持続可能で効率的なエネルギーを提供できます。このサイクルは、核廃棄物が少なく、プルトニウムを出さず、安全性が高いとされる次世代の原子力技術に基づいています。
・長寿命:彼は宇宙に匹敵する非常に長い寿命を持ち、安定したエネルギーを長期間にわたって供給する能力を持ちます。トリウムの半減期は非常に長いため、彼も同様に長期間存在し続けます。この特性により、長期的なエネルギー計画やプロジェクトにおいて重要な役割を果たします。
【生態】
彼は地中深くやモノザイト鉱石の中に生息し、自然界では稀に見られます。高温環境や特定の鉱石と共生することが多いです。その放射性は周囲の環境に微妙な影響を与えるため、特定の条件下でのみ力を発揮することが求められます。
【その他】
彼は歴史的にさまざまな技術や医療分野で活用されてきました。特に放射線治療や特殊な光源としての利用が有名です。彼の放射性特性は慎重な取り扱いが必要とされますが、その力を適切に活用することで多くの産業や医療分野に貢献します。
【シエンティア物語】
宇宙誕生から何億年も経ちトリウムンとウラニウムンは、とある科学が高度に発展した星に到達しました。
彼らの到来により、超科学へと進化したその文明は銀河を支配することになりました。
しかし、銀河を二つに分けた内乱でその巨大な銀河文明圏は崩壊しました。
そして現代、湖の地下空間でアクチニウムンが発見された日から更に数年後、シエンティアの探検隊は湖の地下空間のさらに下でトリウムンとウラニウムンを発見します。
ウラニウムンは眠ったままでしたが、トリウムンは今までの経緯や宇宙の歴史を技師たちに語り始めます。
トリウムンは、当時の科学者が彼とウラニウムンのエネルギーを利用して宇宙進出や開拓を進めた事、やがて銀河文明圏で内乱が勃発したこと、敗れて地上に落とされたこと、ウラニウムンを修復中だった事を語ります。
トリウムンの語った内容は、シエンティアの住民たちにとって衝撃的なものでした。そして、人々は恐れおののきました。