[アクチニウムン] (アクチニウム - Ac)
【外見】
銀白色の輝きを持ち、堅牢な鎧に身を包んだベーシクンです。彼の姿は力強く、目には燃えるような光が宿っています。彼の周囲には微弱な放射線が漂い、近づくと微妙な暖かさを感じることができます。この放射線はアクチニウムの主に放出するアルファ線に由来し、その特性を持つ放射性元素であることを示しています。
【性格】
勇敢であり、正義感に満ちた性格を持っています。彼は暴走細胞（がん細胞）に対して特に厳しい姿勢を持ち、それらを撃退することに生涯を捧げています。冷静沈着でありながら、目標を達成するためには決然とした行動を取ります。
【特技】
・暴走細胞討伐隊：暴走細胞へ特異的な抗体やリガンドを利用し、暴走細胞にアクチニウム-225を届ける能力を持ちます。この特技により、暴走細胞を効率的に撃退し、周囲の健康な細胞にはほとんど影響を与えません。アクチニウム-225はアルファ線を放出し、その放射線は暴走細胞内でのみ効果を発揮します。
・スカイハイ：その希少性と製造の難しさから、超高価な存在です。彼の存在は希少なアクチニウム-225を含む放射線物質の供給に不可欠です。医療技術の進展により、彼の存在は多くの暴走細胞患者の治療に大きく貢献していますが、その価値と重要性は常に高く評価されています。
【生態】
自然界では非常に稀な存在であり、ウラン鉱石やトリウム鉱石とともに地中深くに生息しています。彼の高い放射能は特定の条件下でのみその力を発揮し、これを制御するためには高度な技術と知識が必要です。アクチニウムの安全な取り扱いと供給源の確保が重要な課題となっています。
【その他】
彼の存在は、医療において重要な役割を果たしています。彼の能力はアルファ線内用療法において特に有用であり、暴走細胞治療の新たな道を切り拓いています。彼の効果的な活用により、多くの患者が副作用を最小限に抑えつつ、治療効果を高めることが可能となっています。
【シエンティア物語】
昔々、シエンティアの大地には、伝説上のベーシクン、アクチニウムンの記録が長い間失われていました。
ある日、シエンティアの古代遺跡の隠し部屋で、いくつかの石板が発見されました。
石板には、「暴走細胞討伐隊、アクチニウムン」という記録が記されていました。この再発見はシエンティア中に大きな波紋を広げ、暴走細胞に苦しむ多くの人々にとって希望の光となったのです。
人々は多額の費用と莫大な時間をかけてアクチニウムンの捜索を開始しました。技師や探検家たちが一丸となって探し求めましたが、幾多の困難に直面します。
人々も次第に諦めムードになり始めた正にその時、ポロニウムンが帝都で湖の記録データの発表を行ったのです。
彼の発表にあった湖の地下深くの巨大空間に最後の希望を託して、探検隊は巨大空間へと向かいます。
その巨大なウラン鉱脈の隅で銀白色の輝きを放つアクチニウムンをついに発見したのでした。
こうして、アクチニウムンはシエンティアへと迎い受けられ、人々の未来に新たな希望の光が差し込まれました。
